2001年8月16日(木) 2日目:その2


道の駅探しで、ナビ大活躍

 夜だったため、写真を撮れなかったのですが、思いもかけず、おもしろいことがありましたので、字ばかりで申し訳ないですが、だらだらと書きます。

 食事も済んで、近くの道の駅やまのうち、を地図で探して向かいました。これまで地図を見ながらの移動でわかったことは、下を通ると結構近そうに見える距離でも、とっても遠かったりするということ。探している道の駅も、町から結構離れていて、距離がありそうです。おそらく時間にすると30分くらいはかかりそう。十分看板を注意しながら走っていたつもりが、案の定真っ暗な細い道に入り込んでしまい、どうやら迷ったようです。

 今どこにいるのか、全くわからない状態。ということは、ナビで今の位置を測定してみようということになりました。

 実はこの道の駅、結構新しくできたところで、道路も新しい道路でした。地図に従って迷ったのは旧道を通ってわからなくなったからでした。ナビの情報はちょっと古いものだったので道の駅のある道路が登録されていませんでした。

 とりあえず、ナビ起動で今居る位置はわかりました。ただ、持参の地図もおおざっぱなものなので、地図上ではどこに居るのかわかりません。そこで、地図上で道の駅がある場所に一番近い行楽スポットを目標物にして、まずはそこまで行ってみようということで、奥さんが選んだ目標が「渋温泉」という所でした。私は、コンピュータならお手のものなのですが、ビデオの操作とか、洗濯機の操作とか、全くの音痴でして、いわゆるデジタル機械音痴。ナビの操作は苦手です。その点奥さんはコンピュータも得意だし、機械ものも得意。なぜ渋温泉を目標に選んだかはわかりませんが、湯田中渋温泉郷という所の一番奥だった、それだけだと思います。

 ちなみに、長野から草津温泉に行くルート上に、この湯田中渋温泉郷があります。

 そうこうしているうちに、ナビが「ナビゲーションを開始します」と言い出しました。外は真っ暗、右も左も知らない土地で、ナビが言う「右だ、左だ」が、我々の命綱です。盲目的に走って行くと、どうやら温泉街の明かりが見えてきました。すでに時間は21:30、渋温泉に着いても入れる時間ではないと思っていましたが、まずはナビの言うとおりに進んでみます。

 すると、温泉街が見えたのに、いつまでも温泉街が続いています。次の日に再度寄って驚いたのですが、夜間瀬川に沿って、町がおおよそ2kmも続いていました。大きなホテルもありますが、ほとんどが小さな旅館に見えます。今までにいくつか大きな温泉街を見たことがありますが、こんなに長く温泉街が続いているのは始めてみたような気がします。

 その道の最後の最後、とうとう渋温泉入り口、というところに着きました。そのまままっすぐ行っても、まだまだ温泉街が続きます。とりあえず車を止めて、21:40。ナビ君、ありがとう。たどり着きました。やっぱり知らない小さな町で、夜に走行するにはナビって便利だなぁ、と思いました。ナビじゃなければ、詳細の道路が書いていない地図を片手に、いつまでもうろうろしてなくちゃなかったと思います。明るい昼なら、地図でだいたいのイメージを頭に入れて、看板と景色を目当てに走行するのは今までどおり問題ないと思いますが、夜の走行ではナビは大活躍です。いつもつけてる必要はなく、ほんとに必要な時に盲目的に従う、我々のナビの使い方、発見したって感じです。

人情?映画の風景?渋温泉

 えーっと、渋温泉ですが、ガイド本を見ると、共同浴場が9つもあると書いてあります。でもこんな時間で入れないだろうと思いましたが、どんなところだろうかと車をおいて歩いてみました。入口のバス停の椅子に若者が2人座って話をしていたので、聞いてみました。「今からでも入れる共同浴場ってありますか?」すると一人の若者が「共同浴場は、どこでもいいから宿から鍵を借りれば、入れますよ」とのこと。ん?どういうこと?まあ、夜中に宿から鍵を借りるのもなんなので、一回りして帰ろうかと思い細い道を先に歩いていくと、さっきの若者が後からおっかけてきて、話かけました。

 「わたしの家(宿屋)の風呂用の鍵を貸しますから、入っていってください」、わざわざ追っかけてくれて、鍵を貸してくれるとのこと。このシステムは、町に1番湯〜9番湯があって、宿に泊まるとその宿から共通の鍵を貸してもらえて、通常鍵がかかっている共同浴場をいくつでも自由に回ることができるのだそうです。宿泊客でない人は、どこかの宿で巡浴手ぬぐいを買うと(ガイド本では300円となっている)、鍵を貸してくれるとのこと。へー、おもしろい。

 私がはじめに声をかけた若者は、ある宿屋さんの息子さんで、こんなに遅く来た外来客に対してわざわざ自分の家の鍵を貸してくれたのでした。時間が遅かったからなのでしょうが、「料金はいくら?」と聞くといりません、とのこと。手ぬぐい購入ということをその時知らなかったので、どういうこと?と思いましたが、若者の好意がありがたく、とにかく湯に入ってみることにしました。確か4番湯だったと思います。

 借りた鍵には、30×10cmほどの板が付けてあって、宿の名前と鍵の番号が墨で書いてあります。なんとも素朴な温泉です。お湯は無色透明(だった気がする)で、とても暖まる湯でした。共同浴場の中は、湯船の大きさが大人5人ほどが入れる位の木の湯船です。

 入浴時間は基本的に22:00までだとのことで、我々は1件だけでも入れてラッキーと思っていましたが、奥さんの方では、親子連れがいそいそと入ってきて、「あといくつ入らなきゃいけない」と、さぶっと入ってそそくさと出ていったとのこと。

 その後、丁寧にお礼を言って鍵を返しました。

 町を少し歩いてみよう、ということで、もうひとつ裏の通りに出てみると、結構細い道がたくさんあって、宿がいっぱい密集してます。突き当たりの神社で盆のお祭りがあったようで、いくつかの出店を片づけていました。あー、お祭りだったから入口に若者がいたんだな、と思いました。確かに、酒屋さんの前では、おじさんたち10人位が道の真ん中に椅子とテーブルをおいて、これから3次会という感じで盛り上がっていました。道にはまだ人が歩いています。

 そこで町を歩いて気付いたのですが、お祭りということもあってか、あかりがぼんやりとあちらこちらで点き雰囲気がとっても良い。そして宿を良く見ると、とっても古い、趣のあるたたずまいではありませんか。そして道が幾重にも続き、歩いてみると非常に広い。うーむ、この温泉街、すごい!まるで映画に出てくるような温泉街そのもの!

 夜なので写真は撮れないと思い、カメラは持っていきませんでした。残念。翌日午前中に、宿と通りの写真だけは撮ってきました。

メインの通りです。でも縦横に小さな通りがたっくさんありました。とにかく広い。 古いたたずまいを残す旅館。七夕飾りがきれいでした。 この建物もとっても風情があります。町全体がこういう建物だらけでびっくりです。
町の中心に、大湯というのがあって、ここだけ湯が茶色。 大湯には、若山牧水の紀行文の石碑があり、これはその説明。 この建物が圧巻でした。前に新館が立ってありその後に、見事な木造の旅館が建っています。4階建てか?
こちらが小さな道のひとつ。こういう道が縦横に巡ってます。 裏の小径(1.5mの幅。)にあった趣のある看板。 建物の間が小径になっていて、なんか幻想的な景色でした。

 とまあ、こんな風景が、ぼんやりとした街灯に照らされて、幻想的な雰囲気を醸し出してました。今度はほんとにゆっくりと、若山牧水にでもなったつもりで、まったりとした時間を過ごしに来たいと思います(いつになることやら)。偶然出会った、最高の温泉街でした。

 その後、スタンドでガソリンを入れたついでに道の駅の場所を確認し、就寝。明日は早起きして善光寺にいくゾー!


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