2001年8月18日(土) 4日目最終日:その2


石の里、大谷(おおや)

 宇都宮から車で20分くらいでしょうか。駅前の大きな通りをずーっとまっすぐ行けば着きました。「日本最古の摩崖仏(まがいぶつ)、大谷観音」というのと、「そのスケールにただただア然。大谷資料館」というのがあり、手前にあった大谷観音から見ることにします。脇道を入ると、山すべてが石でできていて、どこまでも続いています。

 その奥に、ありました。大谷観音。

まがい‐ぶつ【磨崖仏・摩崖仏】
自然の丘陵の岩壁に彫刻された仏像。インド・中国に多いが、日本では臼杵(ウスキ)や大谷(オオヤ)のものが有名。[広辞苑 第四版]

 摩崖仏といえば、岩手の平泉にも「達谷窟(たっこくのいわや)」というのがあって、岩肌に大きな仏が彫ってあり、洞窟の中に毘沙門天がへばりつくように建っています。この建物がなかなか立派な建物だったため、この大谷観音の建物がとても小さく見えました。ところが中に入ってみたところ、大谷石の岩肌に彫られてあったのは千手観音だったのです。大谷石は比較的柔らかいので加工が楽な代わりにもろいのが特徴です。その岩に千手観音が彫ってあるのです。一度本堂が消失した際に、表面に張られていた金箔が落ちてしまったとのことですが、かえって岩から直接浮き出た千手観音は見事なものでした。彫られている壁は逆側に勾配がついているため、観音様が頭上を飛んでいるように見えます。国の特別史跡&重要文化財とのことで写真は撮っちゃだめ、とのことで残念でした。

 観音の向かい、お土産やさんには大谷石で出来た石細工がたくさん。その奥に、大谷石の山を四角にくりぬいたトンネルがあり、わー、すごいなぁとそのトンネルをくぐると、なんとびっくり。そこには27mの平和観音が建っているではありませんか。

 石の山をそのまま彫って作ったようです。昭和23年に6年の歳月をかけて完成したとのこと。とにかく、周りがすべて大谷石なもので、ほんとすごい迫力です。階段を昇って広場に出るとその大きさがわかります。

観音の頭のところからの写真。下の広場に茶色に見えるのがトイレです。

 その後ゆっくりと町を巡ってみたのですが、見える丘という丘がすべて大谷石で、ほんと驚きでした。

 次に、大谷資料館へ。パンフレットによると大谷石の地下採掘場を公開しているというので、どんなもんなんだろうと楽しみにしていました。鉱山の廃坑跡とか、ちょっと怖いんですが私は妙に好きなのです。すでに時間はお昼前。日光が照りだして外は暑い暑い。ところが資料館へ入るといきなりクーラーの効きすぎではないかと思えるほど寒かった。そのこころは、入口を入るとすぐ右手に、地下採掘場跡への入り口があって、そこから涼しい風が吹き上がっていたのです。採掘場入口に書いてある説明には、年間平均気温10度。さっそく階段を下りてみましたが、半そででは寒いくらいでした。

 はじめは目が慣れなくて、真っ暗な中に石がボーッと浮かび上がっていて、とても気味が悪かったです。足もとは濡れているし、空気も湿っているのでかび臭いし、行ったことはないですが、エジプトのピラミッドとか、中国の兵馬傭などがこのような雰囲気なのだろう、となどと勝手に思いました。私は、ダムとか、橋とか、人工的に作られた巨大な建物が怖い反面、とても好きです。この地下採掘場はもともと地下の岩場だったわけで、人が上から掘ってきたために広い空間ができています。秋吉台の鍾乳洞は自然の造形ですが、採掘場跡は、自然の空間とは根本的に異なる、人間の意思がどこかに感じられ、私にとっては怖くて大好きな場所ではありました。

入口から降りると、ずーっと下に穴が掘ってあります。途中に大谷石の門があったりして奇妙な雰囲気。 何を撮ったか覚えてません。確か塀の耐重量性を調べる場所だった気がします。
見上げると、かなり大きな柱があります。柱を残して上から掘り下げてきたそうです。 階段は観光用に整備されています。

 資料館のほうには、昔、機械を使わずに石切りをしていた当時の写真や道具、その後導入された機械などが展示されておりました。また、大谷石が全国的に有名になった建物として、東京の旧帝国ホテルの写真が飾ってありました。

石を掘り、定型に切り出す道具たち。 旧帝国ホテル、昭和42年に解体され、現在は愛知県の「明治村」に保存されているそうです。

 まあ、とにかくおもしろいところでした。腹ごなしというよりは、宇都宮観光のメインイベントになったって感じで、あっと言う間にお昼の時間が過ぎていきます。大谷の町だけでなく帰途の途中でも、とにかく大谷石の塀を使っている家の多いこと多いこと。そして驚いたのが、大谷石の蔵です。車の中から撮ったので全体がわかりませんが、小振りの蔵が多くの家の庭にありました。

 小振りと言ったって、プレハブの物置などの大きさではありません。一体何を入れておくのでしょうか?

そして、ギョウザ対戦へ

 腹ごなしを十分にしたので、時間は14:00、さてこれから宇都宮に戻って、ギョウザ魔王と宇都宮に挑戦です。最低5件はハシゴしようと意気込んで宇都宮へ。


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